【記録的大雪】顕著な大雪の新潟市で何が?交通網麻痺で“帰宅難民”発生…物流停滞でスーパーは品薄状態 被災地からは二次災害を懸念する声も
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- Опубликовано: 10 фев 2025
- この週末、新潟県内は記録的な大雪に見舞われ、交通が麻痺。市民生活に大きな影響が出ました。週末の大雪に関する動きをまとめてお伝えします。
■記録的な大雪…在来線の運転見合わせで“帰宅難民”発生
2月7日、新潟市などを襲った記録的な大雪。
【記者リポート】
「新潟市中央区。除雪されていない場所には、ひざくらいの高さまで雪が積もっています。そしてこちらの大通りも吹雪いている状態で、非常に見通しが悪くなっています」
新潟市では夕方以降、積雪が急激に増加。新潟市中央区と新潟市東区には“顕著な大雪に関する気象情報”が発表されました。
12時間降雪量は新潟市中央区で50cm、新潟市東区で42cmに達し、観測史上1位の記録を更新。
急ピッチで除雪作業が進められますが、7日夜の大雪は帰宅の足を直撃しました。
【記者リポート】
「歩道にはどっさりと雪が積もっています。人が歩いた場所は固まりつつありますが、それでもだいぶ不安定な足元になっています」
【街の人】
「頑張って歩いて帰る。(Q.けっこう深さあるが?)長靴が欲しい。(Q.いま靴は?)スリッポン。助けてください」
【街の人】
「(屋内にいた)3時間ぐらいで積もりすぎていて、帰れるかなみたいな。(Q.どうやって帰る?)頑張って歩く。気合いで歩きで」
この記録的な大雪で交通網は完全に麻痺。
【記者リポート】
「新潟駅前のタクシー乗り場には、数十人の人が列をなして待っています」
【新潟市秋葉区に自宅】
「駅に行ったら、電車が終電まで出ないと言われた」
【新潟市秋葉区に自宅】
「本当にどうしたらいいのか途方にくれている」
新潟駅を発着する在来線が全て運転を見合わせたため、いわゆる“帰宅難民”が発生していました。
8日になってもその状況は変わらず…
【記者リポート】
「新潟駅、全ての在来線が始発から運転を見合わせていて、電光掲示板も何も案内が表示されていない状態です」
【新発田市に自宅】
「きのう帰ろうとしたら、そもそも動いていない。待ってみても、まだ動いていないので。(Q.タクシーかバスは?)新発田ですよ…なんかないですかね。(Q.友達を呼ぶ?)無理。朝6時ですよ。心から帰りたい!」
【カラオケで一晩過ごした人】
「妻に連絡したら『(雪道だから)無理』と言われたので、自分で帰るしかない」
■自宅でも職場でも“除雪作業”に追われ…
さらに、一晩で大量の雪が降り積もったため…
【記者リポート】
「新潟市中央区。車通りが多い道路は除雪作業が進んでいますが、路地に目を向けると除雪作業が進んでおらず、人ひとりがやっと歩けるスペースくらいしかありません」
【除雪作業をする人】
「道が細いので除雪車も入らない。ちょっと大変」
多くの市民が除雪作業に追われることに。こちらの歯科医院では、患者のためにスタッフが駐車場の除雪作業を急いでいました。
【歯科医院のスタッフ】
「(自宅から)車を出すとき、娘に手伝ってもらってやっと出られたが、ここへ来たら、またこれ…除雪を全部やらなければならないので」
■高速道路・国道も通行止め…商業施設にも影響
この記録的な大雪の影響で…
【記者リポート】
「新潟市中央区。こちらの道路では雪による影響で倒木が発生し現在、通行規制が行われています」
倒木やスタック車両が相次ぎ発生。車での移動も困難を極めました。
【記者リポート】
「県内、ほとんどの範囲で高速道路が通行止めとなっています。新潟中央ICでも閉鎖中という表示に変わっています」
高速道路は7日午後9時~8日の朝まで県内を走るほぼ全ての路線が通行止めに。これに合わせ、並行する国道も通行止めが実施されたため、移動が大きく制限されることに。
【記者リポート】
「まもなく午前10時。土曜日であれば、このあたりは買い物客でにぎわっているのですが、きょうはいつもに比べると、その人通りは少なく感じます」
新潟市内の商業施設も開店時間を遅らせるなどの対応を余儀なくされました。
■物流停滞で一部商品が品薄に…“食”確保に苦労する人も
交通網が麻痺したことで物流も停滞。
【買い物客】
「全然品数がない。家は山の上で、車が出せず歩いてここまで来た。こればっかりは仕方ないが」
【買い物客】
「おとといは別のスーパーでパンの棚が空っぽだったので、きょうはまだあるほう」
新潟市西区にあるスーパーでは野菜や一部の商品が品薄の状態に。
【いちまん 高井栄二朗 店長】
「日曜日までの特売。これでもうある分だけで売り切れになっちゃう。週3回、火曜・木曜・土曜日に商品の入荷があるが、それも一切到着しなくて補充ができない状態」
一方、スーパーの撤退などが続く新潟市中央区の古町地区では…
【海風亭 梨本寛之さん】
「特にきのうは雪の影響で前もって出られなくなるというのが分かっていたから、『あるものでいいから持ち帰りできるようにしてください』という要望があった」
高齢者など、雪道の中を遠くまで外出することが難しい人にとっては食を確保するのも一苦労だった様子。
■被災地からは二次災害などを懸念する声
そして、今回の想像以上の雪の量に…
【記者リポート】
「新潟市西区善久地区。能登半島地震から1年以上が経ちましたが、電柱がいまだ傾いた状態です。それに加えてこの大雪により、近隣住民からは不安や心配の声が聞かれました」
【西区の住民】
「大雪によって、建物がまたさらにどうにかなってしまうのではないかと。(Q.不安は?)それはある。もう諦めている。2人暮らしだから」
【西区の住民】
「雪が降ったことによって、また二次災害ではないが、家の修繕が遅くなったり、その修繕範囲が広くなったりという懸念がある」
石川県では雪の重みで倒壊する被災建物もあり、新潟市の被災地でも二次災害や復旧工事の遅れへの懸念が高まっていました。
■懸命の除雪作業…交通網の麻痺も徐々に解消
それでもなんとか日常を取り戻そうと、この土日で懸命の除雪作業が行われ…
【記者リポート】
「こちら雪捨て場となっていて、許可を得た業者などがトラックに大量に雪を乗せて続々とやってきています」
【記者リポート】
「新潟市中央区。小学校の通学路を確保するため、現在、除雪作業が追われています」
交通網の麻痺も徐々に解消されていきました。
【記者リポート】
「新潟駅。大雪の影響で在来線は運休していましたが、電光掲示板の表示も元に戻り、まもなく運行が再開されます」
JRの在来線は2月9日、一部を除き運行が再開され、新潟駅にはようやく自宅に帰れると安堵する人の姿がありました。
【大学生】
「7日に電車で帰ろうと思ったが止まっていたので、友人の家に泊まっていた。家の様子が心配なので早く帰りたい」
【旅行中の人】
「だいぶ時間がかかるようなことを言っていたが、早くから動いてくれて助かっている」
大雪への対応に追われたこの週末。
新潟市以外でもこれまでに降った雪で除雪作業が追いついていない地域もあり、雪による影響はしばらく続くことが予想されます。